生物センシング工学(地域環境工学科食エネ系)の学習・教育目標
A:高い問題解決能力と課題設定能力の育成
社会人になると授業で習ったことだけでなく,習っていない問題に遭遇するのが普通です。そのような問題を自分のもっている知識,経験だけでなく,新たに調査,学習しながら 自分自身で解決する能力はどこに就職しても必要となる最重要の目標です。さらに,問 題解決後,次の課題を自分自身で設定できるようになれば,自学自習によるレベルアッ プが図れるばかりでなく,大きな自信となります。これは特に実験,実習,演習,課題研究 などによって養われますので,しっかりと自分の目で科学的に見て理解することを心がけ て下さい。
B:自然科学・情報技術の基礎学力の習得
物理,数学など自然科学の基礎学力およびコンピュータに関わる情報技術の基礎は,多くの仕事での即戦力となるだけでなく,多くの仕事において将来の成長に関わる基幹 学問です。一部は高校生でも学んだと思いますが,1,2回生ではその基礎学力をさらに 高めて下さい。
C:農学の知識の習得と応用能力の育成
農学は非常に多様な生物,複雑に作用・変化する環境を取り扱っています。当講座では,農学における複雑で多様な対象物から得られる知識の蓄積を基に,多彩な思考能力 および多面的な見方を養うことを一つの目標にしています。このことは新しい発想を生む 力となり,仕事を行う上での応用能力に結びつきます。
D:工学の知識の習得と応用能力の育成
「4力学」を基礎とした機械工学の基礎学,生物,土壌,環境対象とした計測,制御,システムなどの学問,および工学に関わる知識は,実際に工学系の会社においては 高い問題解決能力に直結しています。特に当講座では学習目標 Cの知識蓄積型の農 学とこの学習目標 Dの積み上げ型の工学の融合学習に特徴があります。
E:創造力・デザイン能力の育成
「製図」,「機械設計」,「情報処理学及び演習」などの講義を通じて,創造力と感性を養うことが可能です。また,製図を学び一つの図面を仕上げること,プログラム言語を 習得し一つのプログラムを完成させることは,自ら考え,問題解決する能力にも結び ついています。
F:コミュニケーション能力 ・プレゼン能力 の育成
国際化が進む現在,英語の重要性は言うまでもありません。また自分の調査,研究した内容および意見を他人にわかりやすく説明する能力は研究者だけでなく,社会人 では必須です。それらのことより,当講座では,日本語によるプレゼンはもちろんのこ と,英語で「課題研究」の要旨などを発表できることを卒業までの目標としています。そ のために,「英語」,「科学英語」,「農機外書講義」,「農業機械学演習」などの講義が あります。

このレーダーチャートを基に自分自身の能力を自己評価し,今後どの能力を伸ばしたいかを決めて自学自習を促進して下さい。